アメリカで働くコンサルタントの本棚

主にM&Aやグローバルビジネスに携わり、USCPAを取得。仕事や自己啓発で役に立つ本や情報等を紹介します。

KPMGコンサル、RPA活用支援の組織発足

先日、KPMGコンサルティングが企業のRobotics Process Automation (RPA)活用を支援するための専門組織を立ち上げ、4月から業務を開始することを発表しました。

3年後の2019年度に200名体制・100社からの受注を目指すようです。

 

KPMG 2017/3/28 ニュースリリース

RPAを活用した業務改革を支援する専門組織を設置

https://home.kpmg.com/jp/ja/home/media/press-releases/2017/03/rpa0328.html

 

KPMGは、RPAに関して従来から積極的に情報発信を行い、関連企業とも連携しながら取り組みを進めていました。2017年に入ってからRPAへの認識も急速に広まり、導入する企業も増える中で専門組織を立ち上げたのでしょう。RPA活用はまだまだ広がっているため、KPMGに限らず、今後も後に続く企業が現れるはずです。

 

一方で海外に目を向けると、欧米の大手金融機関、ヘルスケア等の企業で既にRPAは活用されています。その多くはまだ定型業務の自動化(今回のKPMGニュースリリースの"Class 1"に該当)及びコスト低減に留まっていますが、今後はAIとの組み合わせによって"Class 2-3"相当のより高度な活用が大いに期待されます。

 

日本においても、その段階までには、今回KPMGが掲げた目標よりも早く至り、そしてより多くのユーザー企業が通常業務の一環としてRPAを導入しているでしょう。早期に取り組みを始めて、業務の効率化/自動化に向けた実績やノウハウを自社に蓄積していくことが今求められています。