渋谷で働くコンサルタントの本棚

M&Aや海外ビジネス等に携わり、USCPAも取得しました。以前はコンサルタント等として働きながら、イギリスのDLMBA(遠隔学習のMBA)でも学びました。仕事、勉強などの中で見つけた役に立つ本や情報等をご紹介します。

Amazon、GEの決算発表

現在、アメリカ企業の第4四半期の業績発表が活発化しています。その中で、対照的な2つの企業に注目したいと思います。

 

Amazon

Amazon が2/1に発表した2017年10-12月期決算は、売上高が38%増の604億ドル、最終利益が248%増の18億ドルとともに過去最高となりました。

主な要因は、北米の年末商戦で主力のネット通販が好調だったことです。主力のAIスピーカーのアマゾン・エコー(Amazon Echo)も「予想を遥かに上回る」売れ行きでした。

また、注目すべきは クラウドサービスであるアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)が伸びていることです。過去1年間の売上高は174.5億ドル となり、日本の情報サービス業でトップであるNTTデータの売上高に並ぶ規模にまで成長しました。特に、AWSは売上成長率が43%と大きく伸びており、営業利益率も25%と高水準です。

利益率の高い事業の伸びがアマゾンの成長を牽引しているといえます。

 

General Electronic (GE)

もう一つは、アメリカを代表する伝統的な大企業のGEです。

こちらも同じく10-12月期決算を発表しましたが 、売上は5%減の314億ドル、最終損失は98億ドル(約1兆円)の大幅な赤字となりました。

主な要因は、過去の保険事業の評価額を大幅な見直し(▲95億ドル、税効果前)を行ったことにありますが、加えて事業の見直しや要員整理などに伴うリストラ費用も大きな足枷となっています。

事業別に見ると、主力の電力事業で売上高が昨年より15%も落ち込み、セグメント利益率も2.8%と他の主力事業に比べて大きく劣っています。Amazonと対照的に、主力事業の不振がGEの業績全体の足を引っ張っていると言えるでしょう。 

GEにとっての朗報は、注力しているIoTプラットフォームの"Predix"関連の受注が41%増と引き続き伸びていることです。GEの主力事業でのマーケットシェアは依然として大きいため、デジタルビジネスへの転換が進めば、今後の業績回復が期待できそうです。

 

主力/成長事業への対応一つで、全体の業績に大きく影響するということが分かる今回の2社の決算でした。私たちも、他山の石として気を付けなければいけません。

 

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