アメリカで働くコンサルタントの本棚

主にM&Aやグローバルビジネスに携わり、USCPAを取得。仕事や自己啓発で役に立つ本や情報等を紹介します。

財務・会計分野における人工知能の活用

最近、財務・会計分野における人工知能の活用も進んでいます。 特に財務・会計ソフトにおいては仕訳の自動化、銀行口座・クレジットカード等のデータの自動取得等を人工知能等を用いて実現する企業が現れています。 例えば、最も有力なクラウド会計ソフトの"…

Pepper World 2017

先日東京で開催された"Pepper World 2017"に行ってきました。 こちらのイベントはロボットによる業務の自動化というテーマのもとで、ビジネス向けPepperの最新活用事例を紹介するものです。今回は展示会場を見学しましたが、その他に講演、ロボアプリのコン…

USCPA 英文会計の急所 1: Account Receivable

今回から、私がこれまでの業務や学習等を通じて経験してきた英文会計の実例とその中で特に気を付けるポイント("急所")を連載します。 USCPA試験の学習にも役立つことを目指しています。 第一回目は、Account receivableです。 概要 Account receivable(AR…

Exponential Technologies

先日、Singularity University(シンギュラリティ・ユニバーシティ)の講演を聞く機会がありました。 シンギュラリティ・ユニバーシティは、「2045年に人工知能が人間を上回る」と宣言した"The Singularity Is Near"の著者として有名なレイ・カーツワイル等…

人工知能による記事の自動作成 (決算、天気等)

日経新聞は、年始の記事で「人工知能(AI)による決算記事の作成を始める」ことを公表していましたが、早くも1月25日から「完全自動 決算サマリー」としてAIによる各企業の決算のサマリー記事の公開を始めました。 このプロジェクトは、日経新聞と言語理解研…

USCPA Written Communication対策

2017年4月から導入されるUSCPAの新試験では、BECは選択問題(MC)の比率が85→50%に下がり、残り50%はTask-Based Simulation(TBS、35%)とWritten Communication(WC、15%)によって採点されます。 WCの配点比率・問題数は変わりませんが、難易度が相対的に…

NFLにおけるビッグデータの活用 (NFL's Next Gen Stats)

アメリカン・フットボールの本場、アメリカのNFLシーズンも佳境を迎えてきました。 今週末にAFC、NFCの両カンファレンスの決勝(Conference championships)を行い、2月5日にヒューストンで開催されるスーパーボウルの出場チームが決まります。 今回は、プロ…

人工知能100 (日経コンピュータ 1月5日号)

日経コンピュータが新年号(2017年1月5月号)で、「人工知能100」という30ページ超の特集を組んでいますが、これがとても良くまとまっています。 日本での幅広い業種における人工知能の活用事例を写真付で紹介するとともに、今後の技術動向、社会に与える影…

5: フィンランド航空 プレミアムラウンジ(ヘルシンキ)

今回は、乗り継ぎで利用したヘルシンキ空港のフィンランド航空(Finnair) プレミアムラウンジをご紹介します。 ヘルシンキ空港内に複数のラウンジがありますが、こちらは36-37ゲートの近くにあるラウンジです。外観からおしゃれなバーのようです。 ラウンジ…

4: カンタス航空 ビジネスラウンジ(成田)

今回は、成田空港のカンタス航空 ビジネスラウンジをご紹介します。 こちらのラウンジは、成田空港第二ターミナルのサテライトにあり、カンタス航空の他にもフィンエアー、マレーシア航空などの利用者が使えます。 ラウンジ内はいくつかのエリアに分かれてお…

監査法人による人工知能の活用

昨年末、監査法人トーマツが監査にビッグデータを活用する対象企業を上場している全顧客 900社に拡大する、というニュースがありました。 トーマツ、ビッグデータ監査を拡大 上場する全顧客900社対象 :日本経済新聞 昨年中には、トーマツ以外にも新日本監査…

人工知能の動向 (2016.12-2017.1)

年末年始にかけて、多くの人工知能に関する話題がありました。 新年の特集でも人工知能を取り上げるメディアも多くあり、今後もこの流れは確実に更に加速していくものと思います。 今回は、これらのニュースの中から、特に気になったものを幾つかピックアッ…

3: IASS Hawaii Lounge(ホノルル)

今回はホノルル空港にあるIASSラウンジを紹介します。 場所は空港内のチャイニーズ・ガーデンと同じフロアにあります(セキュリティチェック通過後、一つフロアを降ります)。 こちらはカード会社やプライオリティパスのメンバーが利用できます。 中に入ると…

4: JAL サクララウンジ(ホノルル)

新年、あけましておめでとうございます。 今回は、年末年始に利用したホノルル空港のJAL サクララウンジをご紹介します。新年ということもあり、入口には鏡餅が飾られていました♪ ラウンジ内は、南国の陽射しが差し込みとても明るい雰囲気です。窓からはホノ…

5: JAL ファーストクラスラウンジ-クリスマス・イブ(成田)

今回は、たまたまクリスマス・イブに成田空港のJAL ファーストクラスラウンジを利用できました。 先ずエントランスでクリスマスツリーがお出迎え。小さなサンタの人形がかわいらしいです。 入る際にはプレゼントととして小さなチョコをいただけます。 またラ…

4: イベリア航空 Sala Velazquez VIP Lounge(マドリード)

今回は、スペイン マドリード国際空港のターミナル4Sにあるイベリア航空のラウンジをご紹介します。 空港内に幾つかイベリア航空のラウンジがあり、それぞれ"Velazquez"、"Dali"などスペインを代表する芸術家の名前が付けられています。こちらのラウンジは、…

2: ヨーロッパ ラウンジ(ミュンヘン)

今回は、ミュンヘン空港内にあるEuropa Loungeを利用しました。 こちらはFinnair、Air Berlinなどのヨーロッパ系の航空会社か、ダイナースクラブやプライオリティ・パス等のメンバーが利用できます。 (Ames、Visa、Master等のカード会社のメンバーも有料で…

2:シャルル・ド・ゴール空港 Public Transportation Lounge(パリ)

今回、乗り継ぎのためにパリのシャルル・ド・ゴール空港に寄りましたが、勘違いにより通常のラウンジを利用できず。。。 早朝5時に到着したため、途方に暮れていると「Public Transportation Lounge」という誰でも無料で利用できるラウンジを見つけたため、…

5: ザ・会社改造

久しぶりに非常に面白い本に出会いました。 ボストン・コンサルティングの日本採用第1号コンサルタントであり、事業再生の専門家として数々の企業でトップを歴任した三枝匡氏が、社長を務めたミスミで取り組んだ12年間にわたる改革の日々をまとめたものです…

4: デジタルトランスフォーメーション

人工知能やIoT(モノのインターネット化)などの最新技術の進展に伴い、情報のデジタル化が益々進んでいます。また、そうした情報を利用/提供するユーザー側でも、スマートフォン等による利便性の高い製品・サービスを求めるようになっています。 その結果…

USCPAの独学について

今回は、USCPAの独学について考えてみます。 先ず結論から言うと、個人的にはUSCPAに独学で合格することは可能だと思います。(実際、ネットを見ても独学で合格している方が何名もいらっしゃいます。) 問題だけならば、前回紹介したような海外の過去問題集…

4: ビッグデータと人工知能

現在は、第三次人工知能ブームとも呼ばれています。このブームのきっかけは、 2011年、IBMの「Watson」が米国の人気クイズ番組でクイズ王を破り優勝 2011年以降、コンピュータ将棋とプロ棋士が対局する将棋電王戦が開催される 2015年、グーグルの「アルファ…

銀行における人工知能の活用

先日、Google TensorFlowに関する記事を書いた直後に、日経新聞で銀行における人工知能の活用について夕刊1面に掲載されました。 銀行、AIで顧客開拓 三井住友は電話営業で助言 :日本経済新聞 この記事では、主な事例として、 三井住友FG:金融商品の電話…

Google TensorFlowの一年間

人工知能を仕事に活用するため、その一つとして以前からGoogleが公開しているツールの"TensorFlow"を研究しています。 このTensorFlowは、Googleの画像検索やGmailのメール分別などの実際のサービスで使われているツールを誰でも利用できるように公開(オー…

4: 究極のイギリス英語リスニング

英語は世界で最も使われている言語の一つであり、多くの国で英語でコミュニケーションができますが、実際に話してみると「今、何といったの?」という場面にもしばしば遭遇します。 その理由は、同じ英語圏であっても、国ごとに発音の違い(方言)や独特の言…

USCPA 日本受験の留意点

2011年以降、USCPAは日本のテストセンターで受験することができます。それまでは試験を受けるには米国まで行かなければならなかったことを考えると、本当に有難いです。 日本で受験する場合、NASBA(National Association of State Boards of Accountancy)の…

USCPAの学習教材(問題集)

以前にも少し書きましたが、私がUSCPA試験に向けて使った教材は、基本的に「予備校のテキスト」と過去問題が載っている「Bisk CPA Review」の2種類だけでした。 先ずテキストで各科目の主な内容を理解し、その上で過去問題集を繰り返しやることが最も効果的…

4: ハンドブック アメリカ・ビジネス法

今回、Regulation(REG)の参考になる書籍として、もう一つ紹介するのはこちらです。 ハンドブック アメリカ・ビジネス法 U.S.BUSINESS LAW HANDBOOK こちらは、Business Lawの参考書となります。 Taxで紹介した「アメリカ税金ハンドブック」と同じく、USCPAの…

4: アメリカ税金ハンドブック

今回は、USCPA試験の中でも難易度が高い、Regulation(REG)の参考になる書籍を2冊、紹介したいと思います。 REGはTax、Business Lawで構成されていますが、ともに出題範囲が広く、また日本人には馴染みのない制度も多いため、覚えるのに苦労するところです。 …

USCPA活用の実体験

この一週間、実際の仕事の中でUSCPAが活きた経験を幾つかしました。 一つめは、海外企業のメンバーと議論をした時です。相手は英国、ドイツ、スペインの財務会計、経営戦略の責任者でした。その中で、お互いの会社の管理会計の相違点や共通化等について話し…