新型コロナウィルスが拡がる中、各国の政府や地方自治体では感染動向の公開を進めていますが、シリコンバレーが位置する米国のサンタクララ郡では、ダッシュボードを用いたデータ分析・感染動向の見える化に一早く取り組んでいます。
例えば、次の画面は代表的な新型コロナウィルス感染者数のダッシュボードです。
日別・累計の感染者数に加えて、年齢・性別・地域などのデータもビジュアルを用いて誰にでも分かりやすい形で示しています。
また、市町村別の感染者数も個別に掲載しており、住民が自分の住んでいる感染動向を日々、確認できます。
その他にも、病院の病床数や空き状況、検査実施数や陽性率なども公開されています。
シリコンバレーがあるベイエリアは、米国内でも最も早く新型コロナウィルスの感染者が確認されたこともあり、他に先駆けて3/16に自宅待機令が出されました。
また、大手のIT企業も先行して全面的にリモート勤務に切り替え、スタンフォード大学も3/9にオンライン授業に移行しました。
こうした早めの対策と情報公開が功を奏して、同地域の感染者数・死亡者数は大幅に少なく、米国内でもその有効性が注目されています。
日本でも、東京都などが感染動向の情報公開に取り組んでおり、詳しい情報が入手できるようになりつつあります。こうした政府機関のデータ分析や情報公開の取り組みは、大変参考になると思います。