SRI Internationalは、野村ホールディングスと提携して日本企業向けのイノベーション・センター(NSIC)を7月から本格始動することを発表しました。先月末、Webinarで紹介も行われました。
野村SRIイノベーション・センター - SRI International
SRI Internationalは、シリコンバレーのMenlo Parkに本拠を置く世界有数の研究機関で、元々はStanford大学の研究所として設置されました。オフィスもStanford大学にほど近い、閑静なエリアに位置しています。
現在は独立して、政府機関や企業、民間財団などの顧客に対して研究開発や戦略的提携の支援などを提供しています。
本提携を通じて、SRIが培ってきた最先端の技術・研究成果の提供に加え、シリコンバレーのスタートアップ企業の"エコシステム"と結び付けて、日本企業のイノベーションを実現します。
本プログラムには、野村総研をはじめ、村田製作所や大林組、静岡銀行、ハーモニック・ドライブ・システムズが既に参加しています。例えば、大林組では3D画像などを活用した次世代型の検査システムも開発しているようです。
SRIは、古くはパソコンのマウスを始め、Siriの音声アシスタント、宇宙空間でも使われている遠隔操作ロボットなど、数々の実績を誇ります。現在は、AIやロボティクス、バイオなど幅広い分野で最先端の研究に取り組んでいます。
今回のイノベーション・センター設立を機に、米国が誇る最先端の技術・ネットワークにアクセスできるようになったことは画期的です。今後も、SRIと日本企業が生み出す成果に注目していきたいと思います。