アメリカで働くコンサルタントの本棚

主にM&Aやグローバルビジネスに携わり、USCPAを取得。仕事や自己啓発で役に立つ本や情報等を紹介します。

3: 民主党のアメリカ 共和党のアメリカ

今週、ジョー・バイデン大統領の就任式が行われました。

結束(Unity)を呼びかけた就任演説とともに、レディ・ガガによる国歌斉唱やトランプ前大統領の欠席なども話題を集めました。個人的には、就任式で詩を朗読したアマンダ・ゴーマンさんが素晴らしく、混沌の中にも希望を感じました。

www.youtube.com

 

今回、4年ぶりに共和党から民主党政権に移りましたが、アメリカの二大政党制を理解する上で、次の本が参考となりました。 

民主党のアメリカ 共和党のアメリカ

 

一般に、「リベラル」の民主党、「保守」の共和党と捉えられますが、実際には両党は歴史的にも大きく主張を変えてきています(例えば、奴隷制を支持し、トランプ前大統領の執務室にも肖像画が飾られていたアンドリュー・ジャクソンは民主党)。

本書は、前回の2016年大統領選に書かれたものですが、現在のアメリカが置かれている環境は、単純な対立軸で判断できるものではなくなっています。特にコロナ禍における経済的な影響やBlack Lives Matterの抗議運動などを経て、経済・教育・健康面の格差はますます拡がっており、各政治家もそれぞれの立場に応じて大きく主張が異なります。

 

今回発足したジョー・バイデン政権は、「コロナ対策」「地球温暖化」「人種間格差」「経済」などを最優先課題に掲げています。この中で、温暖化への対応や人種の多様性などはこれまでの民主党の路線を踏襲しながら、経済面では200兆円の追加対策を要請するなど、「大きな政府」を志向する共和党と変わらぬ政策を打ち出しています。

ジョー・バイデン政権の優先課題

www.whitehouse.gov

 

本書では、現在のアメリカの抱える課題が多様で複雑なものとなっていることが丁寧に描かれています。そうした中で、これまでのトランプ政権、そして新たなジョー・バイデン政権がどのように対応するのか、理解を深めるのにとても参考となります。 

4: 反省しないアメリカ人をあつかう方法

海外、特にアメリカ人と仕事をする際に、なかなかこちらが思ったように進まないことがあります。締め切りを守らない、メールが返事がない、文句が多い、etc...

 

そんな時におすすめしたい本が、こちらになります。

反省しないアメリカ人をあつかう方法34 アルク はたらく×英語シリーズ

 

私も、アメリカ人とのプロジェクトにおいて、ミーティングの席上は前向きなコメントばかりあるものの、実際には一向に進展しないことがありました。こちらの本を手にして、日本とは「締切」のニュアンスが違うこと、攻撃的な雰囲気を作らずに自分の依頼を守ってもらうにはどうすれば良いかなど、相手の言動に理解が深まり、コミュニケーションがスムーズになりました。

 

また、日本人や日本企業がおかしがちなコミュニケーション上のミスや不可解にうつる慣習なども取り上げられています。

 

著者は、アメリカ人・日本人とともに働いた経験がある米国の経営コンサルタントです。その経験を踏まえて、お互いの長所を活かした「ハイブリッド文化」(行動様式や仕事のやり方)を作り上げることを提案しています。日米双方の良い点・悪い点を理解して、自分たちの仕事のやり方を見直す良いキッカケになると思います。

USCPA CPE (継続教育)の教材について

前回書いたUSCPAライセンスのCPE取得にあたり、CPE教材を提供しているサービスをご紹介します。

 

NASBA (全米州政府会計委員会)は、CPE教材を提供する会社を登録制にしています。要件を満たした会社を以下のサイトに公開しており、Registry IDで登録されている会社かどうか、確認することができます。 

NATIONAL REGISTRY OF CPE SPONSORS

Sponsors - NASBA Registry

 

次いで、CPEの受講方法としては、主に集合研修、セミナー、オンライン研修、eラーニングによる自己学習等があります。

このうち、会計事務所や研修会社等が提供している研修、セミナーに参加することでCPEを取得できますが、時間・費用が掛かるのが少し難点です。

 

そのため、私が選んでいるのは、eラーニングによる自己学習です。

有名なのは、AICPA (全米公認会計士協会) が提供しているCPE教材です。オンライン・サービスのCPExpressでは、年間 $275 - $459 (2021年1月時点)で多数のコースを受講できます。また、1-2単位のコースも充実しているため、空いた時間で勉強しやすいのも魅力の一つです。

AICPA - CPE self-study

AICPA Store | CPE & Training |Continuing Professional Education (CPE) and Learning Tools for Accounting Professionals


 

一方、ワシントン州の最新ルールでは、毎年、最低 20単位以上の取得が義務付けられているため、年間の費用は少しでも安い方が助かります。

そのため、私は同じく定額制のオンライン・サービスであるCPE Depotを選んでいます。

CPE Depot

CPE Depot - Home

 

こちらは年間 $149 - $249 (2021年1月時点)となっています。Webサイトはシンプルですが、豊富なコースが揃っており、CPEの取得には十分です。Final Examに70%以上正解するとコース修了です(70%に達しない場合、何度でもやり直しできます)。また、教材はPDFで保存もできます。

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私の場合、主にCPE Depotで空いた時間を活用しながら、少しづつCPE単位を取りました。

最近はコロナ禍でオンライン形式の研修も増えているため、機会がある時にリモートの研修にも参加してみたいと思います。皆さんの参考になれば幸いです。

 

USCPA ライセンス更新時のCPE単位(ワシントン州)

前回のライセンス更新手続きで述べたCPE単位について、少し補足したいと思います。

 

ライセンスを維持するためには、所定の期間内にCPE(継続教育)に取り組み、必要な単位数を満たす必要があります。私が登録しているワシントン州は120単位が必要です。

 

こちらのCPE単位について、ワシントン州では2020年から新たなルールが適用されています。大きくは、次の通りです。

  • 3年間にCPE 120単位の取得が必要
  • 毎年、最低 20単位以上を取得
  • Non-Technical Subjectは60単位まで
  • ワシントン州指定のEthics 4単位は必須 

 

ルール改正時、ワシントン州から送られてきた以下の案内に必要な最低単位数が分かりやすく示されています。最終年度にまとめて取得するのはダメ、ということですね。

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その他、講師等によるCPE取得の上限(60単位)最小0.2単位から取得できるNano Learning導入などのルール変更がありました。今後も継続的な見直しがあるでしょう。

 

USCPAのライセンス更新にあたっては、計画的に準備を進めるのが良さそうですね。

 

補足

今回は、ワシントン州のCPE要件について説明しましたが、他の州の要件については、こちらのNASBAのサイトに公開されています。ご参考ください。

www.nasbaregistry.org

 

USCPA ライセンスの更新について

週末、USCPAのライセンス更新手続きをしました。ライセンス取得から3年が経過したためです。

私が登録しているワシントン州からは、更新期限が近づくと登録している住所・メールに案内が届きました。そして、所定の期間内の1月~4月末にオンライン上で更新手続きを進めます(5月~6月末には、Late Fee $100が発生します)。

 

今回の更新にあたり、以下のものが必要でした。

  • 連絡先(名前、住所、電話番号、メール)
  • ワシントン州指定のEthics受講
  • CPE(Continuous Professional Education: 継続教育)単位取得の履歴
  • 更新料の支払い($230、2021年1月時点)

 

このうち、連絡先は日本でも大丈夫です。私も日本の住所宛に郵便が届きました。

また、事前に計画的にCPE単位を取得し、州に登録している連絡先を最新のものにしておけば、手続き自体はスムーズに進められます私も初回の更新でしたが、30分以内に完了できました。

 

一つだけ気になったのは、更新料の支払いです。今回の手続きでは、米国内の金融機関口座からの支払いが求められました。幸いなことに、私は銀行口座を保有していたため、特に問題なく支払いできましたが、もし米国内の口座がない場合に少し困るのではないかと思います(*この点、また分かれば、情報を追加します。)

 

*追記: あらためて確認したところ、支払い画面の下の方に「Alternate Payment Method」というのが有り、こちらを選択するとクレジットカードでの支払いも可能なようです。一安心です。

 

USCPAのライセンスは、CPE単位の取得を計画的に進めて、早めに更新手続きをしましょう。

YouTube TV

最近はNetflixやAmazonプライム、Apple TV+、Disney+など多くの動画配信サービスが利用できるようになりましたが、私の場合は、主にYouTube TVを利用しています。

 

YouTube TVは、2017年から開始されたサービスで、現時点(2021年1月)で85チャンネルのテレビ番組が視聴できます。現在は米国内に限られていますが、NBC、CBS、ABC、Fox、CNN、BCCの主要な放送局に加えて、ESPN、NFL、NBA、MLB、GolfのスポーツやDisney Channel等もカバーし、見たいチャンネルはほとんど含まれています。これで月額 $64.99です。

tv.youtube.com

 

YouTube TVの視聴形態は、大きく

  1. Live (ライブ配信)
  2. Library (自動録画)

の2つに分かれています。このうち、2のLibraryがYouTube TVの最大の特徴であり、自分が見たい番組を選べば、YouTube TVが自動録画してくれて、テレビ・パソコン・モバイルなど様々なデバイスからいつでも見ることができるのです!

 

自宅のレコーダーでなく、YouTube TVのクラウド上で録画してくれるため、録画専用の機器も用意する必要もなく、外出先からでも見ることができます。また、今後はYouTubeとも更に連携して、両方のコンテンツを自由に視聴できるようになるでしょう(すでにYouTubeの動画も検索はできます)。

 

現在、米国ではYouTubeTVの他にも、AppleTVなどのオンラインサービスへの切り替えが進んでいます。また、若い世代にとっても、テレビよりもYouTubeなどの方が馴染み深いでしょう(私の子供も、YouTubeが最もよく見るメディアです)。

 

好きなコンテンツをいつでも時間、場所を問わずに見れる動画配信サービスは、今後、ますます主力メディアとなるでしょう。それに伴い、従来のテレビ局は専門のコンテンツを提供する側に移っていくだろうと強く感じています。