アメリカで働くコンサルタントの本棚

M&Aや海外ビジネス等に携わり、USCPAを取得しました。以前はコンサルタント等として働きながら、イギリスのDLMBA(遠隔学習MBA)も学びました。仕事、勉強、オフなどの中で見つけた役に立つ本や情報等をご紹介します。

Amazonの次なる成長戦略 - ヘルスケア

成長を続けているAmazonですが、現在、新たに進出を試みている分野があります。

それがヘルスケア市場です。

 

私が注目している動きの一つは、Amazonが米国の従業員向けにパイロットで提供しているAmazon Careです。

amazon.care

 

アメリカでは、日本のような公的医療保険制度がないため、個人や会社等で医療保険にに加入する必要がありますが、仕組みが複雑であり、医療コストが高止まりするなど様々な問題を抱えています。

 

こうした問題を解決するため、Amazonでは自ら医療保険を設立しました。そして、加入者に対してビデオやチャット等による遠隔医療、必要に応じた医師の訪問医療、自宅へのクスリ配送等のサービスを提供し、医療コストを抑える取り組みを進めています。

 

また、Amazonでは2018年に買収したオンライン薬局のPillPackも活用し、利用者の自宅までクスリを届ける仕組みを着実に整えています。

www.pillpack.com

 

この取り組みはまだパイロット段階ですが、Amazonが培ってきたインターネット商取引やAIアシスタント(Alexa)の強みが活かせる上、医療サービス・薬の提供から医療保険まで全てAmazonだけでカバーできるようになるため、従来のヘルスケア市場を大きく変える可能性があります。引き続きAmazonの動きに注目していきたいと思います。

USCPA ライセンス取得について

先日、米国公認会計士(USCPA)のライセンスを取得することができました。
準備を始めてから約7ヶ月間、合格実績をニューヨーク州からワシントン州にトランスファーして取りました。仕事を優先して手続きを進めたため、少し時間はかかりましたが、目標だった年内に無事に取得することができました。

 

ライセンス取得を目指した一番のきっかけは、USCPAとして自分が得た知識・経験を目に見える形に示したい、と考えたためです。

現在、仕事で米国をはじめ海外企業とやり取りをする機会が格段に増えました。その際、名刺等に「USCPA」と明記できることで、初対面の相手にも自身に何ができるかを分かりやすく伝えることができます。対外的に公表できるかどうかは、ライセンスの有無の大きな違いだと思います。


次回から、ライセンス取得するまでの経験を書きたいと思います。これからUSCPAを目指す方や、USCPA試験に合格後、ライセンス取得を検討している方の参考になればと思います。

USCPA 学歴審査(NIES)について

現在、USCPA関連の手続きのため、NASBA International Evaluation Services(NIES)の学歴審査を進めています。今回は、学歴審査について少し書きたいと思います。

 

学歴審査とは

USCPAは、受験時の学歴要件として必要な単位数が州毎に定められています。この際、米国以外の大学・大学院・短大などで取得した単位が、米国の大学の単位に相当するかを判定する手続きが学歴審査になります。

 

したがって、例えば日本国内の大学のみで学位や単位を取得した方は、基本的に学歴審査の手続きが必要となります。

 

学歴審査の手続き

USCPAの学歴審査は、NASBA(全米州政府会計委員会)配下のNIESが担っています。学歴審査の申し込みは、以下のサイトからオンラインで行なうことができます。

nasba.org

初めて学歴審査をされる方は、この中から、

・International Credential Evaluation for CPA Examination and/or Licensure – $225

を申し込みます。こちらを選択すると、住所・連絡先・受験州・支払い情報などを入力した後、学歴審査の手続きに移ります。

 

学歴審査には、主に

  • 英文の卒業証明書(Bachelor Degree Certificate or Diploma)
  • 英文の成績証明書(Transcripts)
  • パスポートのコピー

などの書類提出が必要です。そのため、ご卒業された教育機関の事務局などで証明書類の入手方法をご確認ください。また、NIESへの提出に際しては、教育機関の封筒で厳封(未開封)しておくことが必須です。ご自身で各書類を郵送される場合も、決して開けないようにご注意ください。

 

全ての書類がNIESに到着後、学歴審査が開始されます。学歴審査のステータスについては、各段階でNIESからメールで連絡がきます。また、質問等がある場合には、「nies@nasba.org」に連絡すると数日後に回答を得ることができます。

 

最後に、最もお伝えしたい点として、現在(2018年7月)はNIESの学歴審査には書類の到着後から約2ヶ月程度の期間を要しているようです(!)。私も今回申し込みをしてから、郵送までを含めると3ヶ月以上かかってしまいました。。。

そのため、これからUSCPAを受験される方は、NIESの審査に相当時間がかかることを考慮して事前の書類入手や学習期間と並行して手続きを進めることをお勧めいたします。

 

 

USCPA 試験結果の通知時期 (2018.4-12:更新版)

先日お伝えしたコンピュータ試験のソフトウェア・アップグレードの影響により、2018年のQ2-Q4 Windows(4-12月)の試験結果の通知時期が少し遅くなります。

 

今後の受験可能な日程及び科目ごとの試験結果の通知時期は次のとおりです。

CPA Examination Score Release Timeline

  • Q2 Testing Window: 4/1~6/10、FAR, AUD, REGの結果通知は6/27まで、BECは6/29まで
  • Q3 Testing Window: 7/1~9/10、結果通知は9/19まで
  • Q4 Testing Window: 10/1~12/10、結果通知は12/19まで 

 

2019年のQ1 Testing Windowからは通常通りの日程に戻る予定となっています。

特に最初の時期となるQ2は試験結果の通知が遅くなっていますので、Q2-3で続けて受験される方はご注意ください。

USCPA コンピューター試験のアップグレード

AICPAから、2018年4月1日よりUSCPAのコンピューター試験のソフトウェアがアップグレードされることが発表されました。

www.aicpa.org

 

併せて、AICPAのサイトでサンプルテストも公表しており、本番の試験前に新しいソフトウェアの操作性を試すことができます。 

Tutorial and Sample Tests

 

実際に私も試してみたところ、主な変更としては、

  • 画面が大きくなり、文字も見やすい
  • Calculator等の反応速度が早い
  • Overviewボタンにより、Testlet内の問題が一覧できる
  • Excelが使用できる
  • コピー(カット) & ペーストが使用できる (Ctrl+C(X)/Vのショートカットキーも使用可)

という点などがありました。

 

特にExcelやショートカットキーを利用したコピー&ペーストは、多くの方が慣れているものであり、より実務に近い環境で試験が受けられるようになったといえるでしょう。

 

これから試験を受けられる方は、ぜひ一度、サンプルテストを試してみることをお勧めします。

Amazon、GEの決算発表

現在、アメリカ企業の第4四半期の業績発表が活発化しています。その中で、対照的な2つの企業に注目したいと思います。

 

Amazon

Amazon が2/1に発表した2017年10-12月期決算は、売上高が38%増の604億ドル、最終利益が248%増の18億ドルとともに過去最高となりました。

主な要因は、北米の年末商戦で主力のネット通販が好調だったことです。主力のAIスピーカーのアマゾン・エコー(Amazon Echo)も「予想を遥かに上回る」売れ行きでした。

また、注目すべきは クラウドサービスであるアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)が伸びていることです。過去1年間の売上高は174.5億ドル となり、日本の情報サービス業でトップであるNTTデータの売上高に並ぶ規模にまで成長しました。特に、AWSは売上成長率が43%と大きく伸びており、営業利益率も25%と高水準です。

利益率の高い事業の伸びがアマゾンの成長を牽引しているといえます。

 

General Electronic (GE)

もう一つは、アメリカを代表する伝統的な大企業のGEです。

こちらも同じく10-12月期決算を発表しましたが 、売上は5%減の314億ドル、最終損失は98億ドル(約1兆円)の大幅な赤字となりました。

主な要因は、過去の保険事業の評価額を大幅な見直し(▲95億ドル、税効果前)を行ったことにありますが、加えて事業の見直しや要員整理などに伴うリストラ費用も大きな足枷となっています。

事業別に見ると、主力の電力事業で売上高が昨年より15%も落ち込み、セグメント利益率も2.8%と他の主力事業に比べて大きく劣っています。Amazonと対照的に、主力事業の不振がGEの業績全体の足を引っ張っていると言えるでしょう。 

GEにとっての朗報は、注力しているIoTプラットフォームの"Predix"関連の受注が41%増と引き続き伸びていることです。GEの主力事業でのマーケットシェアは依然として大きいため、デジタルビジネスへの転換が進めば、今後の業績回復が期待できそうです。

 

主力/成長事業への対応一つで、全体の業績に大きく影響するということが分かる今回の2社の決算でした。私たちも、他山の石として気を付けなければいけません。

 

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